
たくさんある童謡の中には
怖い歌詞や都市伝説があるものもたくさん。
中でも残酷すぎる歌詞、ブラックな人間性など
特に怖い!と思った9曲を紹介します。
サッちゃん 怖さ★
この歌は怖い噂や都市伝説がたくさんです。
「バナナを半分しか食べられない」のは
サッちゃんが病気だからとか、
「遠くへ行っちゃう」のは
亡くなってしまったからだとか…。
「線路で足をなくしたからおまえの足をもらう」
という完全に後付けの4番以降まで作られたり!
でも実際のところ、サッちゃんは
作詞者の幼稚園時代の初恋の子で、
転園するのがさみしいと歌ったものなんです。

通りゃんせ 怖さ★★
この歌の怖い部分はなんといっても
「行きはよいよい 帰りはこわい」。
ここがどういう意味なのか気になりますよね。
諸説ありますが、
①城に入り込まないようちゃんと帰ったか
厳しく監視されていた
②「こわい」は方言で「だるい、疲れた」の意
③子どもを育てられない貧しい親が
子どもを預けたり売ったりしたため帰れない

この歌はメロディーも短調で物悲しいので
怖さがいっそう惹きたちます。
あんたがたどこさ 怖さ★★
熊本県が発祥のてまり唄です。
ボールをつきながら歌う楽しい歌ですが、
たぬきを鉄砲で撃って煮て焼いて食べる
というよく考えると残酷な歌詞。
また、この歌詞はたとえであり
⚫︎たぬき=徳川家康のことで、
徳川幕府を倒すという意気込みを歌った説
⚫︎飢饉のときにつくられたもので
たぬき=こども説もあるようです。

特定の作者もいないので
都市伝説が広がりやすいみたい
しょうじょうじのたぬきばやし 怖さ★★★
こちらもたぬきがかわいそうな歌。
月夜の晩に和尚さんとたぬきが
腹つづみと三味線で対決する
一見かわいい歌詞です。
しかし元になった物語では
たぬきはお腹をたたきすぎて
腹をやぶって死んでしまうのです。

線路はつづくよどこまでも 怖さ★★★
この歌自体はアメリカの歌を和訳した
楽しい列車の童謡ですが、
別の日本語訳が怖い歌詞なんです。
それがこちら、津川主一『線路の仕事』
すごいブラック企業で働く
大人の歌になってます…
しかも最後は仕事の終わりとともに
息絶えており、救いがない。。
19世紀の労働者階級の辛さを表しています。

てるてる坊主 怖さ★★★★
こもりうた動画はこちら
子どもの残酷さを表しているとも言われますが、
実話を元にして作られたとも。
昔、雨が降り続いて困っていた人々が
「雨が止むお経を唱えられる」
というお坊さんに頼んだ。
しかし翌日になっても止まないため
お坊さんは罰として首をはねられてしまった。
その首を白い布に包んでつるすと
雨雲が晴れていった。

桃太郎 怖さ★★★★
「もーもたろさん、ももたろさん♪」で
有名なこの曲、
実は後に続く歌詞が結構怖いんです。
正義に燃える純真な桃太郎のイメージですが
4番以降ブラックな面が垣間見えます。
「つぶしてしまえ鬼ヶ島」からの
鬼たちを残さず倒し「おもしろい おもしろい」
最後は鬼から「ぶんどりもの」…

どっちが悪者かわからなくなる歌詞です💦
あわて床屋 怖さ★
こもりうた動画はこちら
こちらはカニの床屋さんのほのぼのした話…
かと思いきや、
お客のうさぎが耳をチョキンと
切られてしまいます。痛そう〜!!
作詞者の北原白秋が
散髪のときに耳を傷つけられた経験から
作られた歌なんです。
ちなみに同じ白秋作詞の「待ちぼうけ」では
最初にうさぎが木にぶつかってお亡くなりに…

金魚 怖さ★★★★★
あまり聞いたことのない曲だと思いますが、
怖さNo.1な童謡がコレ。
母が帰ってこない腹いせに
金魚を次々殺めてしまうこども…
残酷きわまりないですね。。
こちらも北原白秋の作なんです。
しかしあまりに残虐すぎると
批判されたことに対して白秋は
⚫︎母への愛情が深いあまり
淋しさを具体的に表現した歌詞であり
悪を描いたわけではない。
⚫︎私の童謡は美しいものや上品なものばかりを
作ってはいない。
と反論しています。
昨今のコンプライアンス重視の世の中に
投げかけるかのような言葉ですが、、
みなさんはこの童謡をどう思いますか?
