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youtubeチャンネル【リアルこもりうた】 イラスト·アニメーション:ささきまゆ
うれしいひなまつりは、
1936年にレコードで発売された童謡です。
作詞はサトウハチローさん、
作曲は河村光陽さんです。
「あかりをつけましょ ぼんぼりに」
から始まる、ひなまつりの定番の曲ですね!
日本の歌100選にも選出されています。
「うれしいひなまつり」の歌詞
4番まである、意外と長い歌です!
女の子のひなまつりへの喜びが
あふれている歌詞ですね♪
うれしいひなまつりのトリビア9選!
有名な「うれしいひなまつり」の豆知識を紹介します!
1.娘たちのために作った歌
作詞者・サトウハチローさんは
妻と離婚したばかりで、
母のいない娘たちに豪華なひな飾りを
買ってあげました。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2022/02/353284_s.jpg)
それをとても喜んだ娘たちにむけて
書いた歌だそうです。
ちなみにひな人形の飾り方がわからず
完成までに一晩かかったとか!
2.「ねえさま」との悲しい過去
「およめにいらした ねえさまに」と
歌詞にありますが、
作詞者のサトウハチローさんの実の姉は
婚約した後に18歳の若さで病死してしまいます。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2021/11/アイコン4.jpg)
結婚させてあげたかったのでしょうか…
(「うれしいひなまつり」作詞・サトウハチローより引用)
3.作曲者は転職したてだった!
作曲者・河村直則さんは音楽の先生をしながら
童謡の作曲をしていましたが、
教師をやめて「河村光陽」として
作曲に専念することにしました。
それからすぐに発売した
「うれしいひなまつり」が大ヒット!
ここからなんと1000曲を超える童謡を
作曲していくことになります。
4.「おだいりさまとおひなさま」はまちがい!その1
おだいりさま=(1番上の段の)男の人形、
おひなさま=女の人形
と思ってしまいがちですが
「おだいりさま」とは
男と女の人形2つをあわせて指すことばです。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2022/02/23291571_s.jpg)
「内裏(だいり)」は天皇の宮殿のことで、
おひなさまは天皇と皇后が
結婚式をあげている様子なのです。
5.「おだいりさまとおひなさま」はまちがい!その2
実は「おひなさま」のほうも間違いです。
おひなさまとは、
ひな人形全員を指すことばなんです!
「雛(ひな)」は、
「大きいものを小さくする」「かわいいもの」
という意味で、
人形たちをつかって宮殿の暮らしを
表現して遊んでいたようです。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2021/11/アイコン5.jpg)
6.「あかいおかおの うだいじん」もまちがい!
ひな人形を見てみると、
お酒を飲んで赤い顔をしているのは
左大臣です。
りっぱな白いおひげのおじいちゃん。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2022/02/2254903_s-edited.jpg)
右大臣はかなり若くてキリッとしていますよ。
![](https://www.yumeji-komoriuta.com/wp-content/uploads/2022/02/1444451_s-edited.jpg)
7.「うれしいひなまつり」がキライだった作詞者
上記の間違いをしてしまったことにより、
作詞者のサトウハチローさんは
この曲をよく思ってなかったらしいです。
「この曲を捨ててしまいたい、
かわりになる曲を誰かに作ってほしい」と
言っていたそうですが
世間ではどんどん広まっていきました。
多少の間違いなど関係なく
親しみやすい良い歌、ということですよね!
「おだいりさま」「おひなさま」の言い方も
すっかり定着していますし、
それまでの「男雛」「女雛」という呼び方より
子どもによりそっている言葉だと思います。
8.幻の歌詞がある!?
1944年に加藤省吾さんがまったく違う歌詞で
「うれしいひな祭り」を発売しました。
しかし無断で替え歌にしたため、
サトウハチローは激怒して発売停止に😡
自分の間違いにも厳しく、
詩の権利もしっかりと主張する!
サトウさんの作詞に対する
プライドの持ち方がうかがえますね。
9.メキシコでも大人気!?
メキシコの「ロス・パンチョス」というラテン音楽グループがこの曲をカバーしています。
「悲しきみなしご」というタイトルで、
親のいない子どもたちが
クリスマスにおもちゃを恵んでもらう…という
オリジナルの歌詞になっています。
サトウハチローさんはこの曲の発売は
許可してたんでしょうか!?
この曲を南米で発売する際、
ロス・パンチョスは日本の童謡ということを
クレジットしなかったそうなので、
サトウさんも知らなかったんじゃないでしょうか。。
ちなみに現地では、
メキシコ発のクリスマス歌曲と
思われているようです(笑)
おわりに
「うれしいひなまつり」いかがでしたか?
ぜひ見てみてください♪